●江戸情緒たっぷりの伝統文化「網打ち」にカンドー！
　子供の日の5月5日、恒例となった「お江戸投網まつり」が今年で15回目を迎え、清々しく晴れ渡った青空の下、開催されました。昨年も乗船したのですが、今回は今井橋方面に進むのではなく、東京湾へ下り、京葉線の鉄橋をくぐった葛西臨海公園の東なぎさ付近でセレモニーが催されました。
　東なぎさに向かう途中で、まず投網が打たれました。川岸寄りに魚のいそうな場所を見定め、いざ投網を打つ姿はまさに江戸風情たっぷりの華麗な伝統文化そのものでした。きれいな円を描いて水面に沈んだ網を引き揚げるとスズキ、ボラ、クロダイの幼魚などたくさんの魚が掛かっていて、乗船客からは大きな歓声が上がりました。この魚影の濃さに東京湾の水質浄化が着実に進んでいることを実感しました。
　セレモニー会場には江戸川区内の屋形船が集まり、一斉に回遊する姿はとても精悍で、あの大きな屋形船を自在に操る熟練された腕前を間近に見ることができ、とてもよかったです。それぞれ船の位置が決まると、各船からは次々と投網が披露され、まさに投網まつりが最高潮に達した瞬間です。

　 今回私が乗ったのはあみ武さんの屋形船です。船内は、これまで畳の上に座るものでしたが、今回から低めの椅子とそれに合わせたテーブル席にスタイルが変わっていました。飲物を取りに行ったり、トイレに立つ際などとても便利で、足腰も痛くならず大好評でした。これならお年寄りから若い人までラクチンで乗船できますね。
　 五月晴れの中、潮風に吹かれながら、揚げたての天ぷらを頬張るとだれもが満面の笑顔になっていました。屋形船には人の心や身体に笑顔のパワーをチャージしてくれる何かがありそう。 「また乗りに来よう」。そんな気持ちになって屋形船をあとにしました。