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■ 江
戸 投 網 保 存 会
会長 小 島 智 彦
(船宿 あみ武)
■事務局 小 島 一 幸
(船宿 あみ弁)
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江戸投網保存会は江戸川に伝わる伝統漁法「投網」(とあみ)を未来に残そうと、平成13年5月、主に江戸川の船宿若手経営者有志により発足しました。
私たちの受け継いでいる投網は「細川流」といい、幕末から明治時代に生きた細川政吉、通称:細川の政(明治12年没)を流祖としています。細川流投網は「すくい取り」あるいは「本振り」という体をダイナミックに動かし、船の上から網を打つ方法です。 かつてこの江戸川では網船(あみぶね)が盛んでした。舵子(かじこ)と網打ちの二人三脚でとった魚をその場で刺身やてんぷらにして、お客様をおもてなしする江戸情緒あふれる船遊びでした。船も棹や櫓で操る小型のものでしたが、80年代後半になると、大型の屋形船の登場や環境変化による魚の減少にともないその姿は消え、それとともに投網漁も下火になり、その伝統も消えかかってしまいました。
当会では、伝統漁法を復活させるべく先代から網の打ち方等を教わりながら、投網の歴史を調べ直したり、毎月1回練習会を開いて技術を研鑽。また平成14年5月のゴーデンウイークには、その成果をお披露目すべく各船宿合同で初めて「お江戸投網祭り」(協賛:江戸川遊漁船組合・江戸屋形船事業組合、後援:江戸川区)を開催しました。各船から一斉に網を打つ「寄せ打ち」は投網祭りの華。TV、新聞各紙の取材があり、当会を大いに喧伝していただきました。
当会は、清らかな江戸川と豊かな江戸前の海を取り戻すため地道な努力を重ねながら、屋号に恥じない伝統のわざを守り、精進してゆこうと思います。
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